GEBO/Art Of Vibes

GEBOLUTION

3MC+DJ+トランペットという編成で大阪を中心にアングラHIPHOPストリートを独自のスタンスで歩むART OF VIBES。その異端者達の中で、耳から離れない独特のファストフロウを持つ変態ラッパーGEBO。このアルバムではあのビートボックス・キングAFRAが客演でラップを披露!そのPVではWASS全面フィーチャーしてもらってます!(WASS TV のページで見れますよ!⇒WASS TV)

この濃すぎるインタビューを読んで7月リリースのGEBOソロアルバムを是非耳にして欲しい!

interview by HARA-Q(COCOLO Bland)

『6年振りの今回のソロアルバムは僕との繋がりの深いアーティストに多数参加してもらっていて1st.の印象とはかなりかけ離れていますが、68分間じっくり聴き込んで味が出る仕組みになってるので鼓膜がゲップするまでへヴィロでお願いします。 』

GEBO / GEBOLUTION CD はこちら!

GEBO(以下G):MC、トラックメーカー、SUPPON RECORD代表GEBOです。
Q:ではHIPHOPにのめり込んだきっかけは?
G:入り口はボブマーリー。小学校の時、一番上の不良やった姉ちゃんのカセットテープを漁ってたら、銀蝿やCOOLSとかと一緒にボブマーリーがあって。ボブの歌が何か気持ちよくて。その後サンテレビのポップベティーハウス見てて、ガツンってくるのがプリンスとかマイケルとか黒人で。そこで登場したのがRUNDMCって感じ。

Q:なるほどWALK THIS WAYですか?
G:はい。RUN DMCとPUBLIC ENEMYです。

Q:では自分自身がHIPHOPするきっかけは?
G:まず歌うこと。うちの親父がアル中で酔った時に人前で歌を歌わせるのが好きやって、家で親父の友達の前でしょっちゅう歌ってた。さらに学校の先生に褒められて『市の合唱団に入団しろ』って。でも入団したらメッチャしょーもなくて。合唱団ってソロがないんですよ!笑 すぐやめました。その後、物心付いてパソコン買って、いわゆるPC98の時代。ほんでミュージックスクール行って習ってサンプラー買ってサンプリングして。あれから19年間、未だにそれ使ってる。しかも今回のアルバムで自分の作った曲はそれで作った。フロッピー5インチですわ。笑

Q:ラップは?
G:高校の時にダブるから論文書けって言われて読んだ本が『ハーレムの熱い日々』。人種差別、ブラックパンサー、正に70~80年代のNYがリアルに書かれてて。それと平行してPEを聴いてなんじゃこりゃ?って。黒人の強烈なエネルギーに衝撃を受けてラップしかない!って。感じたままの感情を自分自身の表現で。
Q:なるほど正にFight The Powerですね。
G:はい。ラップで行こうと。

Q:では核心に迫りますが、GEBOの特徴である早いラップ。いわゆるファストフロウはいつから?
G:90年代初頭に衝撃のLIVEを観てからですわ。D.I.T.Cクルーが大阪に来て。でもDIAMOND Dが飛行機嫌いで結局けーへんかって、代打で予定外のグループがステージに。ほんでそいつ等におもっきり衝撃を喰らって。

Q:誰ですか?
G:ORGANIZED KONFUSION!(以下OG)めっちゃヤバかった。タイミングが『STRESS』が出たばっかりで。

Q:2枚目ですね。
G:そー!ちょうど2枚目が出てめっちゃ聴いてた時。ステージ出て来た瞬間、曲のピッチめっちゃ上げて、それに合わせてラップもめっちゃ早くやってて。モンチとポエトリーが向かい合って2人芝居的なステージングで、超意味分からんかったけどバリカッコ良かった。俺これやわ!って感じました。その後に出て来たロードフィネスとか、も~どーでもよかったです。笑
Q:運命ですね。

G:はい。まったく。ほんでOGのリリックを訳したらめっちゃおもろくて。大抵その頃の外人のリリックなんてSEXとGUNとWEEDで事足りるじゃないですか?でも奴らは弾丸が自分に向かって飛んでくる1秒間のことを何分にもわたって難しい言葉で描写してたりとか...ただ単なるメッセージだけじゃなく、言葉の比喩とかで作るイメージワールドみたいな。そうゆうのって日本人にもあるなって思って、日本語でやってもイケるんや、みたいな。

Q:そこに挑戦してみたと。
G:はい。だんだんと。

Q:ではGEBOスタイルの醍醐味を教えてください。
G:やりだすと頭が真っ白になる。単なるフリースタイルじゃなくて意図してやってるんじゃない感じ。いつもと同じようにRAPするんがおもろなくて、その時のテンションや歓喜にあわせてスピードを変える、リリックを変える、ほんでフロウする。

Q:やってる最中に?
G:そー。計算できへん。やればやるほど勝手に。だから別に早くラップしてるつもりじゃなく、勝手になってしまう感じ。

Q:病気ですか?
G:病気。正にOUT OF CONTROL。自分でも、どこに行くかもわからんし...答えもないし。勝手にスピードが増してくる感じ。

Q:じゃーリリックの内容って何言うてんすか?
G:勝手に降りてくる。書き直すとかほぼない。結局自分にしかわからん内容。多分自分に向けて歌ってる感じ。聴いてる人達に向けてじゃなく刃を自分に向けてる感じ。リスナーとか他のMCとかどーこーじゃなく、その瞬間、自分に降りてきた言葉をそのままって感じ。ほんで、そうゆう狂喜乱舞状態の俺を観てる客が『うわ?あの人なんじゃ?』みたいな視線を感じると上がるし、それが正直なリアクションやしフロアと一つになってるって気がします。

Q:ノーメッセージってこと?
G:いや。いつも同じことを歌うってのがイヤで。一つ言葉を吐き出したら、どんどん次の言葉で一刻も早く次の展開に進んでいきたい。リリックの内容なんて、他人に説明してもホンマに分かる部分って限られてくるし。だから言葉を吐き続けて、早く自分の知らない次の自分を探さないと存在意義がないみたいな...

Q:何か急いでるんですか?
G:急いでる時もあります。笑

Q:と言うことは、世界観ってかリリックの内容もファストなんや?
G:そーかもわからんね。

Q:なるほど....
G:でも、今回のアルバムの『PUT THE FINGER UP』って曲は、めっちゃ解りやすく書いて、ゆっくりラップしてます。今の音楽産業に対して納得いかへんことを歌ったりしてます。

Q:メッセージあるじゃないですか!
G:そうですね笑。これはかなり珍しいケース。解りやす過ぎるように書いたから。

Q:ま~色々書くと。
G:人間なんて結局単純なようで難しいんですよ。毎日色んな葛藤や感情があって自分と戦って生きてる。その複雑混沌とした、日々浮かんでは消えるような感情すら僕は見逃したくないだけ。
だからそんな気持ちを万人に解るようなリリックなんて存在せーへん。そこを表現するのがMC GEBOです。

Q:自分はリリシストと思ってます?
G:僕は思わん。そんなんどーでもいい。

Q:じゃーとにかく、ブワ~って言葉を吐き出すだけですね。
G:そーGEBOっと(ゲボッ!と)

一同:笑!!

Q:では、影響された音源ってあります。
G:COMPANY FLOWはよく聞きました。

Q:FUNCRUSHER?
G:そー。あれは正直よく聞聴いた。EL-PもOGに影響を受けたみたいで。今まで黒人だけのモノやった『HARDCORE』を白人が初めてやってのけたみたいな感じも好きで。2000年以降の黒人以外の人種が、黒人と同じレベルでHIPHOPし始めた代表。でもBIG JUSの方が好きやったり...笑

Q:他には?
G:西海岸のプロジェクトブロード周辺のMC達。アホみたいに聴きまくった。OG以上に喰らいました。奴らを聴いて自分のスタイルが間違ってないって確信した。ELLEY COOLとプテラダクトのHIPHOP CLANは2000年初期の早口No.1ですね。

Q:そんな海外の人達と交流あるんですか?
G:MY SPACEにいきなり『おまえヤローぜー!』ってメール来たりします。

Q:ほんで何て返すの?
G:もし音がかっこよかったら『レッツコラボ!』って。爆笑☆世界中の変わった奴らがお互いMY SPACE見て知ってる感じ。大抵コイツのトラックカッコええ~なって思ってたら向こうからレッツコラボってメールきますね。笑

Q:ほんでレッツコラボしましたか?
G:ベルリンのハイパーアクティブって奴のコンピに入りました。アナログがWE NODで売り切れました。次作予定してます。

Q:では話し変わるけどMCバトルについてどー思いますか?
G:大賛成!!おもしろい。実は2005年か2006年の東京予選エントリーしたことあるよ。また出てみたい。こんなMCもおるで、って分かってもらうために良い場所やと思う。勝ち負けにまったく興味ないけどね。なんならケチョンケチョンに言われたい。笑

Q:では最後にWASSUP読者にメッセージを!笑
G:え~?笑!やっぱWASSと繋がったのもハラQくんとかナオトさん(R.F.D)と知り合いやったからで。そんな他ジャンルが平気で混ざり合ってる大人の遊び場所がWASSにはあって。すごく刺激的で楽しいです。それと7/8発売の"GEBOLUTION"是非聞いてください!

  以上。字数的に載せれなかった内容もありますが、貴重なインタビューでした。